ホーム > センターお知らせ  > 池田市“地域まるごと環境学習”ってどんな学習?その1

ホーム > センターお知らせ  > 池田市“地域まるごと環境学習”ってどんな学習?その1

2017.12.13 センターお知らせ 

池田市“地域まるごと環境学習”ってどんな学習?その1

 平成29年度、近畿ESDセンターでは、学校教員のESD推進を応援する拠点を取材しています。
 10月20日に、NPO法人いけだエコスタッフ理事長の庄田 佳保里さんにお話を伺いました。
 
 池田市は大阪府北摂地域に位置する人口約10万人の市です。池田市では、環境部局と教育委員会が協働して「池田市環境学習基本方針」(平成27年3月)を策定し、環境に対する目標像を明らかにするとともに、その実現に向けて取組の方向性を市全体として打ち出しました。
 
 いけだエコスタッフは、平成11~13年度にかけて市民・行政・事業者との協働で「池田市環境基本計画」を策定した際の同計画の普及、啓発、実践のための市民活動団体が発足のきっかけとなっています。その後、15年以上も池田市の環境施策の推進役を担っておられます。「池田市環境学習基本方針」には策定の段階から関わっておられ、現在、基本方針に基づき、学校教員の環境学習を応援する「池田市“地域まるごと環境学習”」事業の推進に取り組んでおられます。
 
 この“地域まるごと環境学習”には、子どもたちと地域のことを考えてみたくなるアイデアが盛り込まれています。池田市に赴任されて間もない先生や新任の先生はもとより、先生方が、「地域に根ざした教育」を実践する上で、地域資源を活用した授業のヒントを得る手がかりとなります。
 教員も地域住民も「こんな子どもに育ってほしい」と、思いを一つにして取り組むためにも、地域の中に教員カフェのようなくつろげる場で、教員同士や教員と地域住民が出会い、アイデアが生まれる意見交換の場が有用ではないか、と庄田さんは話されていました。
 
 以下、池田市“地域まるごと環境学習”事業の概要について、元小学校教員の中澤(地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)のコメントと共にご案内します。
 
 池田市“地域まるごと環境学習(まるかん)”のホームページでは、学校教員が環境学習に取り組むうえで様々なヒントを与えてくれます。
 例えば、
 ・身近な題材や実体験を取り入れて学習をより深めていく「出前授業」の紹介
 ・「出前授業」を取り入れた「市内小中学校の学習事例」の紹介
 ・池田市地域の生物、植物、歴史、文化などの生活をとりまく自然環境・社会環境に関する情報や素材
 などを検索できます。
 
 校区別地域資源マップでは、小学校区単位で自然、歴史文化、くらしなどの学びができる場所を探すことができ、地域を教材にした授業づくりの参考になります。また、出前授業を活用した授業例など、池田市以外の先生方にも参考になる授業づくりのヒントも盛りだくさんです。
 
 池田市内の小学校には、年度当初に冊子版「いけだ地域まるごと環境学習スタートブック」を作成し、市内全小学校に持参した上で使い方の説明をされているそうです。
 
「その2」に続く
 
(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)
 
写真:池田市“地域まるごと環境学習”ホームページトップページ

ホーム > センターお知らせ  > 池田市“地域まるごと環境学習”ってどんな学習?その1
ホーム > センターお知らせ  > 池田市“地域まるごと環境学習”ってどんな学習?その1