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2018.12.27 センターお知らせ 

分野やセクターを越えた相互参照機会、ESD推進ネットワーク全国フォーラム2018

11月30日(金)、12月1日(土)の2日間に亘り、ESD推進ネットワーク全国フォーラム2018「SDGs(持続可能な開発目標)を地域で達成していくための人づくり:地域ESD拠点の可能性」が東京で開催されました。全国から約250名の多様な立場からなる参加者が情報交換や交流を行いました。
 
○日 時:2018年11月30日(金)13:00~18:00、12月1日(土)9:30~14:30
○会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター
○主 催:ESD活動支援センター、文部科学省、環境省
○共 催:独立行政法人国立青少年教育振興機構
 
SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、ESDという共通の考え方のもと、多様な主体間が分野や地域を超えて交流し、お互いの取組や想いを活かしあいながらネットワークを構築することの有用性を考える機会となりました。
 
フォーラムは5つのセッションで構成され、全国から多様な方々が実践発表等を行いました。
 
近畿エリアで活動されている組織では、滋賀県彦根市立佐和山小学校校長の大澤厚美さん、近畿ESDコンソーシアム事務局長の中澤静男さん、公益財団法人京都市環境保全活動推進協会の青山真弓さんの3名がご登壇されました。近畿ESDコンソーシアムと公益財団法人京都市環境保全活動推進協会は、地域ESD活動推進拠点に登録されています。
 
滋賀県彦根市立佐和山小学校の大澤校長は、セッション1:基調パネルディスカッションのパネリストとしてご登壇され、学校の授業において地域との連携によって子どもたちの学びを深めておられる事例の紹介と、滋賀県におけるSDGs達成に向けた全県的な取組についてご紹介されました。
 
近畿ESDコンソーシアム事務局長の中澤さんは、セッション4:分科会1「学校と地域ですすめるESD」のファシリテーターとして、また、公益財団法人京都市環境保全活動推進協会の青山さんは同じくセッション4:分科会4「ユースの関わり、ユースの巻き込み」のファシリテーターとしてご登壇され、それぞれのテーマにおいて成果や課題、今後の可能性などについて意見交換の場をデザインされました。
 
また、各地方ESDセンターからもスタッフが各セッションに関わり、近畿ESDセンターからは、スタッフの蒔田が、セッション4:分科会2「自然災害に備える人づくり」のコメンテーターとして登壇させていただきました。
 
以下、各セッションの概要をご報告します。
 
◆セッション1:基調パネルディスカッション「SDGsを地域で達成していくための人づくり・ESDのさらなる展開に向けて」
 
<内容>
地域の課題の解決を目指す様々なセクターの実践についてお話をうかがい、異なる分野や組織の活動が「つながる」ことで、地域レベルでのSDGsの達成、持続可能な地域づくりに貢献する人づくりを効果的に行う方法について学びあう。

◆セッション2:ポスター発表・情報交流セッション「持続可能な社会づくりのための多様な活動紹介」
 
<内容>
全体会場前の展示スペースで、持続可能な社会づくり、人づくりにかかわる50の組織・団体の展示を参加者が自由に訪問し、様々な活動について学ぶ。

近畿ESDセンターも展示ブースで来場者と交流しました。持続可能な地域づくりに向けて、学校・自治体・拠点のチームワークによる授業・事業の創出・実践について、近畿ESDセンターの実践を紹介し、共感を得ることができました。
 
◆セッション3:「ESD関連省庁施策とESD推進ネットワークへの期待」
 
<内容>
消費者の賢い選択に向けたESD関係省庁の具体的施策について学び、実践に活かす。


ESD関係省庁である、消費者庁、文部科学省、農林水産省、環境省から消費を切り口としたESDに係る施策が説明されました。
消費者庁からは、実践者が集い、そこで得た気づきや学びを地域にもちかえって更なる実践につなげる機会をつくっていきたい、との展望が話されました。効果的なつながりをつくっていくためには、相手のニーズや状況をしっかりと把握したうえで連携を働きかけることが大切ではないか、とのお話がありました。
文部科学省からは、学校教育での教科書に基づいた学びを日々の生活や実社会に活かしていくことが大切。そのためには、体験的、実践的、課題解決型の学びが重要で、各学校がおかれている地域事情に合わせて、地域の多様な人と連携して教育活動を進めていきたい、との展望が話されました。学校と地域との連携においては、例え同じ地域にあっても各学校の抱える事情は異なるため、学校の事情をよく理解したうえで学校教員への支援をいただくとよいのではないか、とのお話がありました。
農林水産省からは、生きものがにぎわう農山漁村をつくっていくうえで、産業界の環境技術を活かすことに期待したい、との展望が話されました。環境・社会・経済の好循環をつくるためには、地域で小さな経済をどのように持続的にまわしていくかが重要になってくるのではないか、とのお話がありました。
環境省からは、プラスティックスマートキャンペーンを例に、すべての人がそれぞれの立場で考え、行動していくことで持続可能な社会が実現できる、との展望が話されました。そのためには、地域に根ざした取組が大切で、地域内での循環や地域同士をつないだ循環をつくっていくことが大切ではないか、とのお話がありました。
 
◆セッション4:分科会「地域ESD拠点:活動成果と可能性」
 
<内容>
5つの分科会テーマごとに、原則、地域ESD拠点に登録済みの組織・団体のESD実践について、プロセス、成果、課題等を含めて共有する。それぞれの発表実践例が参加者の活動にヒントを提供し、さらに、地域ESD拠点の登録への関心につながることが期待される。
分科会1:学校と地域ですすめるESD
分科会2:自然災害に備える人づくり
分科会3:地域と「国際」をつなぐESD
分科会4:ユースの関わり、ユースの巻き込み
分科会5:体験活動を提供する施設のESD

◆セッション5:全体総括
 
<内容>
分科会成果を共有する。また、フォーラム全体をふりかえり、成果と今後の展望を共有する。

成山(ESDコミュニケーションプロデューサー)

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