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2018.03.01 センターお知らせ 

琵琶湖を知り、守る活動を応援する 滋賀県立琵琶湖博物館環境学習センター その1

平成29年度、近畿ESDセンターでは、学校教員のESD推進を応援する拠点を取材しています。
11月8日に、滋賀県立琵琶湖博物館環境学習センターを訪問し、所長の松田さん(総括学芸員)と、琵琶湖博物館環境学習センターの澤村さんにお話を伺いました。
 
日本最大の面積と貯水量を持つ湖として有名な琵琶湖ですが、その歴史は約400万年前にまでさかのぼり、悠久の時を経て無数の動植物の命の源となり、現在も近畿圏の人々の暮らしを支え続けています。
その琵琶湖湖岸の滋賀県草津市烏丸半島に、湖と人間をテーマにした琵琶湖博物館があります。そして、同博物館内に琵琶湖博物館環境学習センターが設置されています。
 
以下、琵琶湖博物館環境学習センターが行っている取組を紹介し、学校の授業にどのように活かすことができるのか、元小学校教員の中澤(地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)のコメントと共にご案内します。
 
琵琶湖博物館環境学習センターは、環境保全行動につながる環境学習を推進する拠点として、環境学習に取り組む県民、地域団体、NPO、 学校、事業者、行政等、多くの方々の取組の充実や、ネットワークづくりをサポートしています。環境学習センターのスタッフである環境学習推進員が、それぞれのニーズに合った環境学習の企画やプログラムづくりなどの相談に応じています。
 
【環境ほっとカフェ】
環境活動者や環境学習活動に関わる人が連携を深めるとともに、取組を発展させることを目的として、環境ほっとカフェを開催しています。それぞれの地域で環境活動に取り組んでいる人たちを応援する取り組みです。
 
~平成29年度の「環境ほっとカフェ」(開催終了)~
①みんなでメダカを考える会 ≪琵琶湖博物館セミナー室にて≫
まだよく知られていないメダカの分類と遺伝子撹乱の問題について理解を深め、地域に生息する生物たちの保全を考えるという内容で開催されました。
 
●小学5年生理科の学習内容の、「B生命・地球」(2)動物の誕生の項で、「魚には雌雄があり、生まれた卵は日がたつにつれて中の様子が変化してかえること。」を指導する際に一般的にはメダカが用いられます。身近な淡水魚の一種ですが、1999年に発表された環境省のレッドリストでは、絶滅危惧Ⅱ類にランクするなど、実は、生息数が減少しています。メダカの生息環境改変や、魚食性の外来魚の侵入、さらに遺伝的撹乱などの問題があることを知り、メダカについて正しく理解できるうえ、参加者同士の交流を通して得た環境保全についての情報は、実際のメダカの授業に役立つのは言うまでもありません。子どもたちとメダカの生息環境の側面から地域の自然環境について話し合う時間を持つなど、授業の展開に広がりを持たせることも可能となるでしょう。教材研究の一環として、このようなセミナーに参加してみるのはいかがでしょうか?ちなみに教員も参加しやすい夏休み期間中の開催でした。
 
②「地域の環境と生き物」理科学習≪オムロン株式会社野洲事業所ビオトープにて≫
滋賀県内の企業では、琵琶湖や地域の環境保全活動に関する様々な取組が積極的に行われています。オムロン(株)野洲事業所のビオトープにおいて、ビオトープの見学と併せ、地域で少なくなっている生き物や環境と生き物との関わりについて、野洲市の小学校6年生を対象とした理科学習が開催されました。
 
●小学6年生の理科「B生命・地球」の(3)生物と環境の学習において、動物や植物の生活を観察して調べるために、実際にビオトープを見学することは子どもの興味や関心を抱かせるうえでも、大変意味があると思います。生物は水及び空気を通して周囲の環境と関わって生きていることを捉えるとともに、食べ物を通して関わり合って生きていることも整理されます。また、この内容は、持続可能な社会の構築という観点から、水や空気に関する環境問題との関連で扱うことも考えられると、指導要領の解説にもあるように、理科から総合的な学習の時間に発展させることもできます。企業・地域・学校の連携による取組は、様々な主体との連携を念頭に置いた「環境ほっとカフェ」ならではの企画ですね。
 
【活動者交流会】
琵琶湖博物館環境学習センターでは、環境活動者や環境学習活動に関わる人が連携を深めるとともに、取組を発展させることを目的として、環境学習活動者交流会を開催しています。
 
~最近開催された交流会を紹介~
①『びわ博 学生ミーティング – 環境活動の発信・交流会 – 』
滋賀県を拠点に、またはフィールドとして環境保全活動・啓発活動に取り組む学生団体が、大学や専門分野の枠を越えて交流する機会とすることをねらいとして行われました。(平成29年11月4日)
 
中には学校教員志望の学生もおり、将来的には県内の学校の教壇に立ち、学生時代の取組が子どもたちと琵琶湖の環境を考える授業などに活かせればすばらしいですね。
 
②『環境学習活動者交流会-ビオトープ観察会-』
県内の各企業では、CSR活動の一環として環境学習に関する取組が行われています。ヤンマーミュージアムの屋上ビオトープにおいて観察会の実技・研修を行い、観察会実施のノウハウを学ぶとともに、各企業の担当者や地域の環境活動者が交流する機会として行われました。(平成29年11月29日)
 
学校の先生方で、環境教育に興味や関心をお持ちの方、学校で実践していきたいけれど何を切り口に進めてよいか悩んでおられる方などは、情報の収集源として、活動者交流会を活用することもできますね。
 
「その2」に続く
 
(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)

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