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2018.02.22 センターお知らせ 

源流の恵みから学ぶ~流域をつなぎ、思いをつなぐ~ 森と水の源流館 その2 

平成29年度、近畿ESDセンターでは、学校教員のESD推進を応援する拠点を取材しています。
11月1日に、森と水の源流館の管理運営を行う公益財団法人吉野川紀の川源流物語 事務局長の尾上忠大さんにお話を伺いました。
 
源流の恵みから学ぶ~流域をつなぎ、思いをつなぐ~ 森と水の源流館 その1はこちら
 
「その2」では、森と水の源流館/公益財団法人吉野川紀の川源流物語が行っている、流域をつなぎ教員の授業づくりを応援する取組について、元小学校教員の中澤(地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)のコメントと共にご案内します。
 
●源流域(林業)・中流域(農業)・海(漁業)を素材にESDでつなぐ
平成27年度から、森と水の源流館では、流域の産業などをESDの視点で活かす教材化をすすめており、どのような切り口で実際の授業にそれらを活用する事ができるかなどについて検討し始めたそうです。そんな折、奈良教育大学次世代教員養成センターと出会い、奈良ESDコンソーシアム(当時。現:近畿ESDコンソーシアム)に加入して学校との連携事業を模索する中で、「川上村の川上宣言、紀の川の源流、大和平野吉野川分水など、吉野川・紀の川に係る水のつながりと私たちの暮らしについて学校における環境教育の教材として生かせないか」「ESDの考え方で奈良と和歌山の教員が出会ったら何か生まれるかもしれない」という思いから、「和歌山県と奈良県の教員が合同で学ぶ研修会」を試行したとお聞きしました。
 
教員研修は各県教育委員会が管轄地域で行うもので、県域を超えて実施するものではないといった既成概念がある中で、和歌山と奈良といった県は違えども同じ源流から水が届いていることに着眼され、和歌山市立教育研究所、奈良ESDコンソーシアム(当時。現:近畿ESDコンソーシアム)に働きかけたそうです。結果、和歌山市、橋本市、奈良市等から30名ほどの教員が源流の川上村に集い、水のつながりを授業に活かす目的で体験の共有と意見交換などを行う合同研修会が実現したそうです。
 
この取組は、今年度の「森と水の源流館におけるESDの授業づくりセミナー」に引き継がれています。近畿ESDコンソーシアムとの連携事業として、奈良市の教員と和歌山県橋本市ほかの教員が参加し、源流館スタッフが教育素材と教員をつなぐコーディネーターの役割を担ってESD授業を考える研修会を開催しています。
 
「森と水の源流館におけるESDの授業づくりセミナー」の様子は、近畿ESDコンソーシアムのホームページで概要をみることができます。
例えば、奈良県北部の小学校の先生から、「社会科で吉野川分水(川上村を源流とする)を学ぶためには川上村について学び、どのような気持ちでダムを建設し、川上宣言にどのような想いを込めているかなどを知ることが大切である。また、学校の地域の田んぼを巡った水が大和川に放流され大和川の水が汚れていくとなった場合、自分たちの地域にも下流があり、どのような気持ちで水を流したらよいかを考える授業を展開したい。」といった相談に対して、「源流館スタッフが支援できることについて考えると同時に、学校への支援を通して学ぶことも多く、このことによって森と水の源流館の活用価値も一層高まるのではないか。」と尾上さんは仰っていました。
 
「川上宣言」の具現化を進める「森と水の源流館」の取組を通して、日本各地のいかなる地域においても、「かけがえのない自然、森や水を守る。下流にきれいな水を流す。」といった責任と自覚ある行動を学べるでしょう。
(中澤 地域教材化コーディネーター・学習指導コミュニケーター)
 
写真:奈良市の小学校が、吉野川源流で水辺の観察会

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